新年あけましておめでとうございます。
令和5年となりましたが、昨年末からの新型コロナウイルスの状況を見ておりますと今年も引き続き厳しい年になることが予想されます。
しかし、これからは新型コロナウイルスに怯えることなく、逃げることなく感染対策を徹底しながら如何に事業を継続して行くか、利用者の皆様に最良のサービスを提供し続けて行くのかを皆が知恵を出し合って着実に物事を前に進められるようコツコツと取り組んで行くことが重要になってきます。
昨日の箱根駅伝では駒澤大学が素晴らしい記録で総合優勝を果たしましたが、それはやはり日々の積み重ね、努力を継続することで得られた結果であり、私たちの事業・組織にも通じる事であると言えます。
今年の干支は「癸卯(みずのと う)」ですが、癸は物事の終わりと始まりを意味し、卯は跳ねる事から景気が上向く、回復する縁起の良い年、転機の訪れる年、これまでの努力が花開き実り始める年と言われています。
振り返ってみますと、愛美会では前回の卯の年(2011年)は山田井の郷を開設した年になります。暫く箱物の整備は控えていましたがそれ以降、三島の杜の建築・開設、健康会へのアイリス移転・レインボー・ピース開設、豊寿園・萬翠荘・敬寿園の四国中央市からの移譲、萬翠荘の増床リニューアルと一気に箱物を整備開設する転機の年となりました。
外に目を向けますと、誰もが忘れられない出来事として2011年は東日本大震災による原発事故があった年ですが、図らずも過去の卯年に初の原子力発電に成功し、また東海村の核燃料加工会社にて国内初の臨界事故が起きた年でもあります。悪い事ばかりではなく、1ドル75円32銭の歴史的円高を記録したり、山陽新幹線の岡山・博多間の開通やしまなみ海道が開通したのもこの卯年であり、社会・経済共に転機の訪れる年であることには間違いなさそうです。
新年に当たり今年も非常に厳しい1年となることが予想されますが、コロナ禍以降、停滞していた世の中にも新たな希望や方向性が見えてくる年になると信じています。
私も83歳となりましたが、健康会・愛美会が来たるべき次の時代に対応できうる組織となるよう今後の事業展開と方向性を見定め、気を引き締めてこの1年を過ごして行きたいと考えています。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
石川ヘルスケアグループ 会長
社会福祉法人愛美会 理事長
医療法人健康会 理事長
社会医療法人石川記念会 HITO病院 名誉院長
石川 綮一